各種サービスの設定でどこまでを上限にできるのかわかりませんが、仮に可能だった場を想定して書かせて頂きます。
普通に考えればわかる事ですので、一般的な常識で、通常の利用で考えてください。
普通に10万円を引き出したり、月に数回引き落として使う事は問題なくできると思います。
しかし、
結論から言うと――理論上は「仮に上限設定の組み合わせ次第で可能」であっても、実務的にはほぼ不可能であり非常にリスクが高い、というのが実際の所だと思います。
※これは試した事もありませんし、リスクを考えると試したいとも思いませんので、知りたい方はご自身の自己責任でお試しください。
理由とポイントを分かりやすくまとめます。
理論と現場は別物です
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- BOG(発行銀行)やカードブランド側で「月上限」を高く設定すれば、システム上は毎日少しずつ引き出して合計を稼ぐことは可能です。
- しかし、実際に日本のコンビニATM等で連日高額を下ろし続けられるかは別問題です。ATM側の物理制限や現金在庫、運営会社の運用ルールが常に足を引っ張ります。
セキュリティ(不正検知)が最も大きな壁
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- 1日50万円を毎日下ろすような継続的パターンは、カード会社や銀行の不正検知システムに容易にフラグされます。
- 一度アラートが出るとカード凍結・取引停止・本人確認要求などの対応が入り、連続運用はそこで止まるのが普通です。
- しかも、不正検知の基準や閾値は公開されておらず、現場担当者でも明確に答えられないと思います。知ってても教えてもらえる内容ではありません。
ATMの現金事情・運用ルール
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- コンビニATMは大量の現金を常時ストックしているわけではありません。連続で高額引出しを行うと「現金切れ」でエラーになることが現実的に起こります。
- またATM各社に「月の引出上限」があるかどうかは明確でなく、問い合わせても受付担当が回答できないケースが多いです。
情報提供の限界
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- セキュリティ発動条件(どの条件で自動停止するか)は企業機密であり、第三者に公開されることはほぼありません。問い合わせ先(カードブランド/ATM運営/発行銀行)に聞いても、具体的な閾値は教えてもらえないのが通常です。
- したがって「絶対に下ろせる」と断言できる情報源は存在しません。
設計目的の観点
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- デビットカードは日常の支払いや現金引き出しを便利に行うために設計されています。多額の連続引出しを想定した金融商品ではありません。
- 大口現金が必要なら、銀行振込・受取証明のある正規の方法(トランスファーやカウンターでの現金受取など)を検討する方が現実的で安全です。
最後に
「仮に理屈上は可能でも」不自然な取引はセキュリティが働くというのが、普通だと思います。
そもそも何のために引き出し制限や、上限制限があるのか?という事です。
これは多くのお客様の資産を守るためです。
逆に、毎日10万を5回ずつ下ろされて1500万無くなっていた際に、なんでこんな不自然な出金があったのにセキュリティが働かなかったのか?となる方が自然ですよね。
銀行側からすれば誰が下ろしたかなんてわかりませんし。
今では日本のクレジットカードであっても、フィルタにかかった取引は一旦確認が入るのも珍しくありません。
不正利用がカード会社の一番のリスクですので、普通に考えれば確認が入るのでは?と考えておくのが自然だと思います。
- 実際に試す場合は、自己責任で発生し得るカード一時停止や本人確認手続き、ATMの現金切れ等のリスクを十分理解してください。
- 正確な運用可否を知りたい場合は、発行銀行(BOG)、カードブランド(Visa/Mastercard)、お使いのATM運営会社 の順に問い合わせるしかありませんが、多くの場合「担当レベルでは回答不能」「閾値は非公開」と返されると思います。
ただ、これはあくまでも不自然な取引の話であり、普通にデビットカードを利用する上では何も問題はなく利用可能かと思います。
